未来社会の道しるべ

新しい社会を切り開く視点の提供

犯罪

日本の犯罪報道は警察が作っている

「子どもを車内に置き去りにして、亡くなる事件なんて昔からいっぱいあったのに、なぜ最近になってニュースになっているの?」 妻に質問されました。犯罪報道に限らず、これは日本の報道の本質を突く質問で、全ての日本人がこの答えを知っておくべきです。実…

福田孝行と門田隆将の死刑観の違い

前回までの記事の続きです。 「福田君を殺して何になる」(増田美智子著、インシデンツ)で、福田自身は次のような刑罰を提案しています。 「たとえば、『無期懲役+死刑』とか。(仮釈放がない)終身刑もあってもいい。拘置所の間は労役がないけど、まずは…

光市母子殺害事件はどう処理すべきだったのか

前回までの記事の続きです。 本題から逸れて総論になりますが、私も日本の刑法の厳罰化には賛成であることをここで述べておきます。ただし、「死刑よりも反省し、被害者に償うべき」と考えているので、死刑はなくすべきと考えています。 少しでも「厳罰化」…

光市母子殺害事件犯人は嘘をついているのか

前回までの記事の主張と同じですが、別の観点から考察します。 「強姦目的ではなく、優しくしてもらいたいという甘えの気持ちで抱きついた」「(乳児を殺そうとしたのではなく)泣き止ますために首に蝶々結びしただけ」「乳児を押し入れに入れたのは(漫画の…

福田孝行の暴力性と女性観

前回までの記事での主張と同じですが、さらに考察します。 「酒鬼薔薇事件は不良文化によって起こされた」にも書いた通り、反社会的な環境にいればいるほど、犯罪を起こしやすくなります。暴力性が高い人ほど、暴力事件を起こしやすく、歪んだ女性観を持って…

なぜ福田孝行は「なめないでいただきたい」と言ったのか

前回までの記事の続きです。 「光市母子殺害事件裁判での犯人の激怒」での2007年9月20日の裁判は、もともと被害者遺族の意見陳述だけの予定でした。福田の反省の意思を示したい弁護団の要請により、被告人質問も付け加わりました。しかし、福田は検察官の「…

簡単に犯人の味方になってしまった被害者側のジャーナリスト

前回の記事の続きです。 「なぜ君は絶望と闘えたのか」(門田隆将著、新潮文庫)の著者の門田は、差戻控訴審で死刑判決が出た翌日に、広島拘置所で福田に面会しています。そこでの面会の記述を引用します。 昨日の死刑判決についての思いをまず聞いた。 その…

光市母子殺害事件裁判での犯人の激怒

前回までの記事にも書いた通り、福田の過去を知人からの証言で探す限り、殺人事件を犯すような暴力性と爆発性は発見できません。それらが公に示されたのは、2007年9月20日、被害者遺族の意見陳述後、福田への被告人質問が行われた時です。以下は「なぜ君は絶…

福田孝行の女性観がいかに歪んでいたか

前回までの記事の続きです。 光市母子殺害事件の犯人の福田孝行は女性観が歪んでいました。「なぜ僕は『悪魔』と呼ばれた少年を助けようとしたのか」(今枝仁著、扶桑社)で著者の今枝は、フロイト派の精神科医のごとく、福田の女性観について解釈を述べてい…

光市母子殺害事件の原因は犯人が父から虐待を受けていたからなのか

光市母子殺害事件の犯人である福田孝行が父から暴力を受けていたことは、どの本にも書かれています。福田の死刑を長年訴えてきた遺族の本村でさえ、福田の幼少期の育て方に問題があったことを認めています。「なぜ僕は『悪魔』と呼ばれた少年を助けようとし…

なぜ福田孝行は不謹慎な手紙を書いたのか

前回までの記事の続きです。 光市母子殺害事件の犯人の福田は前回の記事に書いたような不謹慎な手紙を、一審公判中の1999年11月から一審で無期懲役判決が出た後の2000年6月までに書いています。この手紙の送付相手のAは、1999年9月に山口刑務所の拘置所で福…

なぜ光市母子殺害事件裁判は死刑となったのか

前回までの記事の続きです。 「なぜ僕は『悪魔』と呼ばれた少年を助けようとしたのか」(今枝仁著、扶桑社)によると、1999年4月の光市母子殺害事件に、当初、マスコミはほとんど注目していませんでした。18才の少年が23才の若い女性を殺害した後、死姦し、…

光市母子殺害事件の一審・二審の弁護人の罪

「光市母子殺害事件での罵倒報道批判」の記事に書いた通り、光市母子殺害事件の報道は、「この差戻控訴審の裁判中、同じような傾向の番組が、放送局も番組も制作スタッフもちがうのに、いっせいに放送され、その場の勢いで、感情的に反応し、他でやっている…

光市母子殺害事件での罵倒報道批判

光市母子殺害事件は裁判にも検察にも弁護側にも犯人にも問題があり、批判するべき箇所は多くあります。 結論から言うと、私は犯人である福田孝行(現在はある女性の養子となったため、大月孝行という名前ですが、このブログでは福田孝行で通します)を爆発性…

褒めるだけで上手くいくはずがなく、本当に反省させることは極めて難しい

こんなことは誰もが知っていると私は考えていますが、現実には知らない人も多いようです。 「ケーキの切れない非行少年たち」(宮口幸治著、新潮新書)からの抜粋です。 著者も参加する学校コンサルテーションでは、小中学校で困っている生徒の事例を先生が…

NHKよりもひどい毎日新聞の介護殺人取材

前回までNHKの介護殺人報道を批判しましたが、毎日新聞の介護殺人報道はもっとひどかったです。 毎日新聞の取材がNHKに劣る理由は、毎日新聞がNHKより先に報道したからでしょう。「介護殺人」(毎日新聞大阪社会部取材班著、新潮社)に書いてあるように、介…

世界最高の介護制度のある日本で介護殺人が多いはずがない

「母親に、死んでほしい」(NHKスペシャル取材班著、新潮社)は、NHKの記者たちがここまで医療や介護や福祉について知識が乏しいのか、と失望してしまう本でした。この報道を観た多くの日本人も好意的な反応を示した、と書いてあります。だとしたら、日本人…

軽い気持ちで介護殺人するバカもいる

NHKスペシャル「私は家族を殺した」という介護殺人をテーマにした番組が2016年に放送されたようです。この番組を私は観ていませんが、同取材班の「母親に、死んでほしい」(NHKスペシャル取材班著、新潮社)という本によると、放送を観た多くの日本人は「共…

ここまで浅い日本人の人間観

前回の記事でも書きましたが、「連続殺人犯」(小野一光著、文春文庫)を読んで、日本人の浅い人間観に絶望しました。 高橋裕子という2人の夫を殺して、保険金を着服した奴がいます。福田和子同様、甘やかされて育った女です。福田和子と違って美人で家が裕…

なぜ外見から内面まで判断してしまうのか

「言葉は性格である」に書いたように、私は「性格(話し方や所作)」と「内面(自然観や社会観や人間観)」を明確に区別しています。「メラビアンの法則」にあるように、人間は外見や性格に騙されやすいのですが、とりわけ日本人はその傾向が強いです。「連…

福田和子はなぜ15年間も逃亡できたのか

「日本人である前に人間である」に書いた法則、「取材相手に気を遣うあまり、いつの間にか取材相手に取り込まれてしまう」法則が「福田和子事件」(大下英冶著、新風舎文庫)にもあてはまってしまいます。「相手の気持ちを最優先する日本と道徳を最優先する…

志布志事件は日本のウォーターゲート事件である

このブログで何度も指摘している通り、日本の警察とマスコミの癒着はひどいです。「日本政治がオープンになるために」に書いたような政治家とマスコミの癒着は有名ですが、警察とマスコミの癒着はあまり知られていないのではないでしょうか。私の知る限り、…

一流新聞社記者と私の差

前回までの記事の続きです。 「誰もボクを見ていない」(山寺香著、ポプラ文庫)の著者はこう書いています。 「犯人の少年に社会から救いの手が差し伸べられなかった理由を、もっと単純なものだと想像していた。分かりやすい『悪』があるのだと思っていたの…

日本では親権が強すぎる

前回の記事の続きです。 川口高齢夫婦殺害事件の殺人犯である少年が小学校4年生を修了する時、母は息子の通知表を受け取って、「実家のある川口市に戻る」と学校の先生に伝えました。それは嘘で、実際はさいたま市に引っ越して、母が働いていた店の客の家で…

児童虐待防止法の通告制度は空文化している

17才の少年が祖父母を殺害した川口高齢夫婦殺害事件では、日本の親権が強すぎるために起きた悲劇です。 少年の母はお金があると、ホストクラブやゲームセンターで必ず散財します。お金がなくなると、「お前のせいで金がなくなった」と息子を責めて、息子を通…

酒鬼薔薇事件の犯人の医療少年院矯正のひどさ

刑事司法制度から考えると、酒鬼薔薇事件の犯人は間違いなく更生したと断定している論文があります。日本の法律では、刑期満了後10 年を経過すれば 「前科抹消」 手続きがされ、犯罪人名簿からも抹消され資格制限はすべて解除されるそうです。酒鬼薔薇事件の犯…

酒鬼薔薇事件の犯人の母は犯行に気づいていたのではないか

犯人も犯人の両親も「犯人逮捕は両親にとって寝耳に水だった」と自著で述べています。犯人は「母が犯行に全く気づいていなかったので、おかしかった」と警察に言って、その発言を知った母はショックを受けたそうです。 一方、犯人と犯人の両親以外が書いた本…

酒鬼薔薇事件の犯人の両親の罪

酒鬼薔薇事件について書かれた多くの本に、犯人の小学校3年生時の作文「お母さんなしで生きてきた犬」と「まかいの大ま王」が出てきます。これらを読んで、精神鑑定をした医師を含めて多くの人が「母親の厳しい躾によって犯人の異常性格ができあがり、さらに…

酒鬼薔薇事件は不良文化によって起こされた

酒鬼薔薇事件の犯人は猫や人を殺すことで性的興奮を覚えるサディストで、反社会性パーソナリティ障害、いわゆるサイコパスでした。こういった性癖および性格を持つ者は稀であり、また、異常性格でなければ酒鬼薔薇事件はあそこまで凶悪にならなかったのも事…

酒鬼薔薇事件を大きく扱う屈辱

二人の殺人事件であるのに、現在にいたるまで、酒鬼薔薇事件は日本社会で極めて有名です。二人以上の殺人事件など毎年のように起こっていますが、この事件が別格で有名になったのは、犯人も「絶歌」(元少年A著、太田出版)で認めているように、その犯行声明…