未来社会の道しるべ

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犯罪

佐世保小6女児同級生殺害事件の犯人は発達障害なのか

犯人の少女は学校で友だちが何名もいて、先生にも暗いという印象を与えず、家庭内でおとなしく、複数の交換日記のグループに入っていました。この少女が社会的なコミュニケーション能力に問題のある発達障害なら、発達障害でない人の方が少数派になるでしょ…

佐世保小6女児同級生殺害事件はどうすれば防げたのか

次の記事に書くように、犯人の小6生のインターネット使用を制御できていれば、防げた可能性は高いと私は考えています。ただし、こういった殺人事件は一定の確率で起こると考えるべきとも思います。 私はこれまでの犯罪記事で「家庭支援相談員」の必要性を訴…

自分の子どもが同級生に殺されたら

私が中学生の時、同じ中学の生徒が校舎の3階のベランダから落ちる事件がありました。その事件を聞いた私の母の最初の言葉は「担任の先生は大変だねえ」でした。落ちた本人よりも先生を心配する母に私はひどくショックを受けました。 母がそのような感想を持…

川名荘志ごときが一流新聞記者になれてしまう国

「最初のころ、新聞記者という肩書を持った僕と、ありのままの僕は、ずっとちぐはぐなままだった。まるで薄ぺらの体に、ぶかぶかの服を押し着せられたかのように。でも、あの蒸し暑い夏の日、僕は新聞記者になってしまった」 読んでいる方が赤面するような自…

北九州監禁殺人事件裁判のいびつさ

「消された一家」(豊田正義著、新潮文庫)で、裁判所での笑い声の次に気になったことは、緒方純子が死刑を求刑されているのに、最初の犠牲者の娘である服部恭子(仮名)が無罪どころか、被告にすらなっていないことです。 本を読んでもらえれば分かりますが…

北九州監禁殺人事件の犯人の話を笑う者たち

「消された一家」(豊田正義著、新潮文庫)は、私が読んだ多くの犯罪本の中で、最も気分が悪くなった本です。 そのせいか、この事件より多くの死者が出ている相模原障害者施設殺傷事件や尼崎連続変死事件を差し置いて、北九州監禁殺人事件こそが日本史上最悪…

尼崎連続変死事件での警察の殺人的ミス

尼崎連続変死事件について書くなら、これは必ず指摘しなければならない点でしょう。事件発覚の10年以上前から、被害者やその親戚、近隣住民が警察に何度も通報していましたが、身内同士の金銭トラブルや暴行などの事案ということで、刑事事件としてまともに…

尼崎連続変死事件よりも恐ろしい事件があるに違いない

尼崎連続変死事件は事件の全容がいまだ解明されていません。日本史上最悪とも呼ばれる事件であるのに、扱っている本も「モンスター」(一橋文哉著、講談社)ともう1冊くらいしかありません。次にこのブログで扱う北九州監禁殺人事件は多くのフィクションのモ…

相模原障害者殺傷事件の植松を論破することは可能だったのか

前回の記事の続きです。 「相模原障害者殺傷事件」(朝日新聞取材班著、朝日新聞出版)を読めば、朝日新聞記者たちが植松に当たり障りのない質問しかしていないことが分かります。植松の機嫌を損ねて、面会拒否されることをなによりも恐れていたのかもしれま…

朝日新聞記者は相模原障害者施設殺傷事件の被害者たちを冒涜している

マスコミについて詳しい人なら知っているでしょうが、記者クラブに所属する日本の大手マスコミ会社では、新人に警察担当をさせます。つまり日本の犯罪についての情報は、まだ若い新人記者の報道によって、日本人全体に伝わります。 新人だから、若いから、そ…

相模原障害者施設殺傷事件の原因は謎のまま終わるのか

19人と数において戦後最悪の殺人事件である2016年の相模原障害者施設殺傷事件には不可解な点があります。犯人の植松聖の両親がどのように植松を育てたかについての情報が全くないことです。「障害者なんていなくなってしまえ」という理由で障害者施設に忍び…

殺人がいけない理由を答えられない日本人

100年後の人には信じられないでしょうが、「なぜ人を殺していけないのか」に明確に答えられない日本人が21世紀初頭に多くいました。「そんな当たり前の質問にも答えられないのなら、どうやって子どもに倫理観を身に着けさせられるのか」と思われるでしょう。…

土浦連続殺傷事件はどうすれば防げたのか

前回までの記事の続きです。「死刑のための殺人」(読売新聞水戸支局取材班著、新潮文庫)を元に書いています。 犯人の金川は高校3年の7月に弓道部を引退、9月頃に進学ではなく就職することを決めます。「唐突に、大学に行かない、と結論だけ言われた。理由…

土浦連続殺傷事件犯人家族は典型的な日本人

事件当時の金川一家です。 外務省勤務の父(59才) パート勤務の母(48才) 無職の真大(24才) 派遣会社員の上の妹(22才) 大学生の下の妹(20才) 無職の弟(17才) 上の妹は声優を目指して養成学校にも通っていました。真大の最初の殺人標的はこの22才の…

なぜ金川真大は土浦連続殺傷事件を起こしたのか

「死刑のための殺人」(読売新聞水戸支局取材班著、新潮文庫)は取材不足なので、タイトルの問に答えを出すのは容易ではありません。金川は事件当時24才なので教育に問題があったことは間違いなく、とりわけ、家庭教育に原因があるとの上記の本の指摘は正し…

三菱銀行人質事件はなぜ起こったのか

前回の記事の続きです。 強盗殺人犯の15才の梅川は岡山少年院に送られます。当時は今と異なり非行少年に対する処分が厳しく、少年院送りが当たり前に決められていました。ベビーブームのせいもあり、日本中の少年院は定員を越えており、岡山少年院も定員115…

三菱銀行人質事件の犯人はどうして現れたのか

1979年に起きた三菱銀行人質事件は、その残虐性において、日本の人質犯罪史上最悪でしょう。猟銃で脅しながら、人質銀行員に同僚の耳をナイフで削ぎ落させ、女子行員を裸にして並ばせ、肉の盾にしています。犯人の梅川は42時間もの長時間、一睡もせず銀行内…

日本の犯罪者は反省を強要される

「アメリカ人のみた日本の検察制度」(デイビッド・T・ジョンソン著、シュプリンガー・フェアラーク東京)によると、「犯罪者を反省させることが重要」と考える日本の検察官は92.7%なのに対して、アメリカの検察官はわずか8.8%です。また、「犯罪者と被害者…

日本の検察制度の長所

「アメリカ人のみた日本の検察制度」(デイビッド・T・ジョンソン著、シュプリンガー・フェアラーク東京)は、日本の刑事裁判制度の長所も書いています。 手放しで賞賛しているのは、日本の検察制度の一貫性です。アメリカでは、同じ州で起こった同種の犯罪…

日本の刑事裁判では弁護人も被告の敵になる

日本の刑事裁判では99.9%ほどが検察側の勝利に終わります。負けがほぼ確定しているため、刑事裁判の弁護人は勝つために全力を尽くす気が削がれてしまいます。また、国選弁護人の給与は他の弁護士の仕事と比べて各段に安くなっているので、優秀な弁護士の多く…

日本では自白が作られる

「自白は証拠の王様ではありません」 これは私が中学の社会の先生から教えられた格言です。ウソで自白だってできますし、強迫されて自白する人も過去の歴史に山のように存在しています。情けない過去を白状しますが、私は子どもの頃、ある大人に間違って犯人…

日本では検察が犯罪を作り出せる

「犯罪は社会を映す鏡」という言葉があります。これからの犯罪についての記事では、犯罪本の批判を通じて、日本人の道徳について考察していきます。 この記事のタイトルの「日本では検察が犯罪を作り出せる」は「アメリカ人のみた日本の検察制度」(デイビッ…