未来社会の道しるべ

新しい社会を切り開く視点の提供

少子化

日本人男性を大量に安楽死させる案

前回の記事の続きです。 「挑発する少女小説」(斎藤美奈子著、河出新書)はミサンドリー(男性嫌悪)に満ちた本でした。理性が飛んでいるとしか思えないほど、ミサンドリーあるいは結婚嫌悪が強いです。特に「若草物語」の章はひどいです。 若草物語は4人姉…

「個の尊重」を守るためなら日本が滅んでもいい

「まだこんなこと言っているのか、コイツは! もういいかげんにしろよ!」 今朝の朝日新聞を読んでいての感想です。 今日の新聞一面トップは人口戦略会議の発表でした。このブログでも何度も書いている通り、少子高齢化、特に少子化は現在の日本の最大の政治…

日本人初の宇宙飛行士が女性だったらよかったのに

日本人初の宇宙飛行士の秋山豊寛を知っている人は、おそらく私同様に40代以上の人でしょう。JAXAが日本中から募集して選んだエリートである毛利衛など3名が日本人初の宇宙飛行士になるはずでした。しかし、1986年のチャレンジャー号爆発事故で、NASAによる日…

日本のマイノリティ弱者は若者男性のマジョリティである

いまだに「マイノリティ(少数派)である女性」という表現も見かけますが、女性の方が長生きするので、少子高齢化に悩む多くの先進国では女性の方がマジョリティ(多数派)です。必然的に、世界史上最高の高齢者率を誇る日本は何十年も前から、女性がマジョ…

育児休暇よりも「育児もできなかった休暇」をもうけるべきである

育児休暇が増えれば増えるほど世の中がよくなるわけではありません。 朝日新聞を読んでいると、こんな当たり前のことを理解していない奴が朝日新聞の記者をしているんじゃないか、と思ってしまったので、書いておきます。 たとえば、「育児休暇は男性でも、…

胎嚢を見せる産科医こそ倫理観に優れる

前回の記事に書いたように、キリスト教国と比べると日本は堕胎に極めて寛容です。 だから、6月9日の朝日新聞の耕論には、朝日新聞の購読を止めようと思うほど、怒りが湧いてきました。とりわけ腹が立ったのは、次の文章です。 「中絶を罪悪視する医療者もい…

私がカナダで唯一反論できなかった意見

キリスト教国に住んだことのある人なら知っているでしょうが、人工妊娠中絶は激しい対立を生みやすい問題です。それにもかかわらず、「西洋人は政治や宗教の話が大好きである」に書いたように、キリスト教徒が圧倒的に多い西洋先進国では、人工妊娠中絶問題…

子育て保険

前回までの記事の続きです。 世界史上最高の高齢者天国・日本を支える重要な柱の一つが、「高齢者以上に現役の社会的弱者にも個別事情に応じた人的援助を与えるべきである」にも書いたように、月5~35万円も1割負担で使える世界史上最高の介護保険です。 日…

子育てなしなら年金ゼロ

前回までの記事の続きです。 「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」(山田昌弘著、光文社新書)は日本の少子化対策の失敗原因の本質を解説している素晴らしい本です。しかし、残念ながら「では、どうすればいいのか」についてはほとんど書かれていません…

なぜ欧米の少子化対策は日本で無効だったのか

前回までの記事の続きです。 「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」(山田昌弘著、光文社新書)の著者は「パラサイト・シングル」という言葉の生みの親です。(南欧を除く)欧米では、学校卒業後、男女とも親の家を出て自立して生活するのが一般的ですが…

非正規雇用の女性が子育てと仕事の両立で悩むわけがない

前回までの記事の続きです。 「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」(山田昌弘著、光文社新書)によると、日本の少子化対策は、欧米の少子化対策を見習ったため、失敗しました。欧米で広まった「仕事による自己実現」という考え方は、日本では少数の女性…

日本の男性はなんてかわいそうなんだと西洋男性に同情される

前回の記事の続きです。 「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」(山田昌弘著、光文社新書)にある下のアンケート結果を見てください。 上記の本では、「日本の少子化対策が失敗した理由は、西洋の少子化対策を模倣したからである」と繰り返し主張してい…

日本の少子化対策はなぜ失敗したのか

「日本の少子化対策はなぜ失敗したのか?」(山田昌弘著、光文社新書)は素晴らしい本です。この本を読めば、他の少子化の本は読まなくていい、むしろ読まない方がいい、と言えるほど本質を突いています。日本の少子化対策として、保育所の確保だとか、女性…

インセル問題と少子化

下のようなデータを知っているでしょうか。 コンドーム会社Durexのセックス回数の国際比較調査です。こちらの記事のように東大教授も引用しているデータで、毎回日本が必ず最下位になり、しかも下から2番目のシンガポールの6割ほどです。 このデータが事実か…

経済縮小時代を迎える韓国と日本

韓国の不動産バブルが崩壊しはじめました。ここ10年ほどの韓国の地価の値上がりは異常で「まるでバブル時代の日本のようだ」と何度も言われ、いずれバブルが崩壊すると多くの経済専門家が指摘していたのに、「不動産価値が上がって資産が倍増した」などと能…

日本はどうやって人口減少・経済縮小社会を迎えるのか

「東芝の悲劇」を読んで、私が一番感じていたのは前回の記事で論じた「経営者の資質」などではなく、「日本はこのまま上手く衰退していけるのだろうか」でした。日本企業の「お公家さん」である東芝でさえ、引き際にここまで無様な醜態をさらしました。日本…

イジメた者はイジメの経験をすぐ忘れるように振った者は振った経験をすぐ忘れる

タイトルは社会や人間の残酷な事実ですが、その残酷さを認識していない社会や人間が多い、多すぎると考えるので、ここにあえて書きます。 恋愛で振られた側は深い心の傷を負いますが、振った側は心の傷をほとんど負わず、相手のことをすぐに忘れる上、罪の意…

男性は勇気を持って女性を抱かなければいけない

これは女性にはまず分からない苦悩でしょう。 私は女性にもっと強くせまっているべきだった、という痛恨の後悔が2度ほどあります。今までも何万回後悔したか分かりませんが、今後も一生後悔し続けることはほぼ間違いありません。だから、「女性の合意がない…

フェミニストたちはなにも分かっていない

ウーマンリブの時代まで、女性差別撤廃運動の男性側の反動は大したことなかったはずです。しかし、21世紀以降のフェミニズムの時代になれば、「バックラッシュ」「ミソジニー」という専門用語が誕生してしまうほど、反動は大きくなりました。「『キム・ジヨ…

おまえなんかに山上を語る資格はない

「82年生まれ、キム・ジヨン」の翻訳者の本「韓国文学の中心にあるもの」(斎藤真理子著、イースト・プレス)によると、「キム・ジヨン」は韓国人男性のほとんどから強い反感を買いましたが、日本人男性からは反感がほぼ聞かれず、むしろ「これは男性こそ読…

「キム・ジヨン」のバックラッシュの妥当性

「ウーマンリブ」という言葉は死語になったようで、代わりに「フェミニズム」という言葉がここ10年ほど、毎日のように見聞きします。どちらも意味は似たようなものでしょう。その時代を生きていたわけではありませんが、「ウーマンリブ」には9割程度の共感を…

日本が韓国に再逆転する場合の理由

「日本経済の成長も衰退も全ては人口動態が根本原因である」に書いたように、日本が韓国に再逆転するとしたら、その最大の理由は人口動態にあると私は考えます。つまり、韓国が日本以上の少子高齢化により韓国経済の足を引っ張るからだと考えています。 とは…

ホステス文化があるから日本は少子化が進んだ

ホステス文化が世界でどれほど広がっているのか、私はよく知りません。売春が世界中にあることは知っていますが、女が男の隣に座って酒をねだる店は日本以外にもあるのでしょうか。私の知る限り、カナダにはなかったか、少なくとも日本と比べるとカナダはな…

日本で女性が社会進出できない理由の一つ

前回の記事の続きです。 日本は中学受験でエリートになれるかどうかが決まってしまう不公平な国です。私のように地元の公立中学校に無試験で入り、ある程度世の中の仕組みを理解してから目標を持って勉強しても手遅れで、小学生の頃からママの指図通りに塾で…

日本で女性があまり社会進出していない最大の理由

日本の結婚社会学の第一人者と私が考えている山田昌弘の「結婚不要論」(山田昌弘著、朝日新書)からの引用です。 欧米では、男女とも経済的に自立して他人には頼らない。日本で一般的な夫が妻に稼いだお金を全部渡すというのは、あり得ないことなのです。 …

「結婚や子作りに国家が介入すべきでない」への反論

「結婚や子作りに国家が介入すべきでない」という意見があります。結婚や子作りは究極の私的領域であると信じている人にとってはこの意見は当たり前すぎて、議論の余地がない、とまで思っていたりします。 しかし、個人所有の土地、財産に関しても税金や規制…

LGBTはよくてロリコンはダメな理由が分からない

朝日新聞など「人権派」はLGBTをとにかく擁護したがります。村上春樹の「ノルウェイの森」は「同性愛が悪である」とろくに考察もされず決めていたのに、ベストセラーになっていました。やはり30年も前に出版された「ノルウェイの森」など、昔の価値観の小説…

愛情と友情を比べないでもらえないでしょうか

バンクーバーで留学中のことだ。会話相手は私と同じく語学留学に来ている日本人女性である。私の移動時間の節約術に相手が感心したので、さらに時間効率について語った。 私「僕がルームシェアよりもホームステイを選択しているのは、食料を買う時間と食事を…

一夫多妻を禁止するのは大多数の男性のためである

「結婚制度が社会に必要な理由」の捕捉記事になります。 世界史上、一夫多妻の存在する社会は多くありますが、一妻多夫の存在する社会はほとんどありません。なぜかを考えた人はいるでしょうか。 一番大きい理由は、やはり男性は同時に複数の女性を妊娠させ…

男性の性欲

「教誨師」(堀川恵子著、講談社)は男性の性欲を肯定的にとりあげています。 健康的な男性は全員、性依存症とも呼べるほど性欲が強い、と私は考えています。少なくとも私自身は性依存症と診断されても仕方ないほど、性欲が強いです。もしこの性欲がなければ…