未来社会の道しるべ

新しい社会を切り開く視点の提供

日本で女性が社会進出できない理由の一つ

前回の記事の続きです。

日本は中学受験でエリートになれるかどうかが決まってしまう不公平な国です。私のように地元の公立中学校に無試験で入り、ある程度世の中の仕組みを理解してから目標を持って勉強しても手遅れで、小学生の頃からママの指図通りに塾で英才教育を受けた連中にはなかなか勝てません。

実際、一流の塾に通って、一流の私立中高一貫校に通って、東大や京大の一流大学に合格するルートが存在し、前回の記事に出てきた狂人の佐藤亮子などはこのルートの踏襲に執念を燃やしています。

しかし、このルートを詳しく見ると、「こんなルートで日本のエリートを育てていいのか」と疑問に感じる点がいくつもあります。

東大の合格者数ランキングでは、開成、灘、筑駒の3校が常に最上位に位置します。これら3校ともが中高一貫校で、しかも男子校です。男女平等がこれほど叫ばれる昨今、日本のエリート男子たちが思春期の多感な時期に、女子と離れて勉強しているのです。日本のエリートを多く輩出する学校が男子校である歪な体制が50年も続いているから、日本で女性が社会進出しないのではないか、という批判は当然あるべきなのに、中学受験賛成派の朝日新聞は見て見ぬ振りをしています(そもそも、朝日新聞社員も中高一貫の男子校や女子校出身者が多いはずです)。なお、この体制に疑問を持つ能力が皆無の狂人・佐藤亮子は「受験に恋愛は不要」とまで公言しています。

かつて去勢男性だけが就ける公的な職業の宦官が世界中で存在していました。「愛情と友情を比べないでもらえないでしょうか」に書いた通り、男性は性欲が異常に強いので、去勢した男性は有能だと考えられたのかもしれません。しかし、現在、そんな異常な役職は世界中で存在していません。未来から振り返ると、思春期に異性なしで勉強する集団が政治と経済の中枢にいた現在の日本は(それに異議を唱える人すらほとんどいない日本は)異常と考えられるのかもしれません。私立大学はともかく、国立大学は、男子校や女子校出身者について入試点数2割引きのハンデをつけるか、あるいは一気に入学不可にする案もあっていいと思います。

それにしても、思春期に異性なしで勉強したり、受験に恋愛は不要と考えたりするなど、戦前の日本のようです。こんな保守的な考えを正義だと考える佐藤亮子が朝日新聞の教育版に毎回登場し、その夫の弁護士は共産党員です。現代の日本の若者が「共産党朝日新聞こそ保守的で、維新の党や橋下徹こそ革新的だ」と感じる理由の一端がここに現れているのではないでしょうか。