未来社会の道しるべ

新しい社会を切り開く視点の提供

子育て保険

前回までの記事の続きです。

世界史上最高の高齢者天国・日本を支える重要な柱の一つが、「高齢者以上に現役の社会的弱者にも個別事情に応じた人的援助を与えるべきである」にも書いたように、月5~35万円も1割負担で使える世界史上最高の介護保険です。

日本の最大の政治・経済・社会問題である少子化を解決するため、介護保険をやめて、その財源を全て「子育て保険」に回すことを提案します。子育て保険は、これまでの介護保険と同様、40才以上の日本人全員が負担します。

一方、子育て世帯に、その負担度に合わせて、等級別に月5万~35万円の子育てサービスを1割負担で提供します。子育て世帯は、子どもの世話、料理や洗濯や掃除などの家事代行サービス、保育園や学校や塾への送迎、家庭教師や塾などの学校外の教育費、英会話や水泳やピアノなどの習い事、(親が一時的に子育て負担から解放されるための)子どものためのショートステイを最大月35万円分まで、1割負担で利用できます。

もし本当に日本が介護保険をやめて、子育て保険を実現できれば、世界史上最高の高齢者国家から、世界史上最高の子育て国家に移行するに違いありません。家事も子育ても1割負担で代行してもらえるので、能力のある女性の社会進出が一気に進むことも間違いありません。

もちろん、課題はあります。まず、子育て介護士の絶対数が不足しすぎています。日本人のシッターやヘルパーだけでは到底足りません。子育て介護士の移民制限は撤廃・崩壊させ、さらに補助金をつけて世界中から子育て介護士を集めない限り、充足は不可能でしょう。

今年、岸田政権が異次元の少子化対策を打ちだしましたが、例によって羊頭狗肉になりそうです。異次元の少子化対策と言うなら、財源も示した私の子育て保険くらいの改革案は出してほしかったです。