2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
孫文といえば、台湾だけでなく中国でも、「国父」として神格化された存在です。しかし、その実像は、中国人はもちろん、台湾人ですら、ろくに知られていません。 「孫文」(深町英夫著、岩波新書)によると、孫文の絶頂期は1912年1月1日の辛亥革命時の臨時大…
「日本が負けるに違いない太平洋戦争を始めた本質的理由、あるいは日本が第二次大戦で負けた本質的原因」などの100年たっても忘れるべきでない事件を論じているのに、1年後には忘れられていい事件を論じたくないのですが、既に「斎藤前兵庫県知事の大逆転勝…
今朝の朝日新聞からの引用です。 官民ファンドは、民間企業だけではリスクが高くて手が出せない投資を支援する。官民が共同で出資し、「民間主導で投資案件の目利きを行う」とされる。 内閣官房が点検の対象とする官民ファンドは昨年3月末時点で14ある。この…
斎藤前兵庫県知事に対する県職員のアンケートには次のような内容がありました。 「知事がイベントや視察に行くときは、個室の控室が必要。控室には鏡も必須」 「牡蠣の養殖場視察には、船室付きの船を用意」 「現場視察には、必ずマスコミを呼べ」 「マスコ…
前回の記事の続きです。 「戦争まで」(加藤陽子著、朝日出版社)には、リットン報告書が出た後でも、日本が国際連盟から脱退しないですむ方法を提案しています。結論から言うと、そんな方法はあるわけがなく、満州事変を起こした時点で、日本にできることは…
「戦争まで」(加藤陽子著、朝日出版社)を読んで、失望しました。 「太平洋戦争と日露戦争の相似」で示したような加藤陽子の道徳観の浅さは相変わらずですが、歴史の本質を見抜く能力の低さにも失望しました。 加藤は「アメリカが強気で出れば日本は戦争し…