未来社会の道しるべ

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2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アメリカが朝鮮戦争の現実を認めていればベトナム戦争の泥沼化もなかった

朝鮮戦争は双方に奇襲成功があり、戦局が大きく変わっています。そのどちらの奇襲作戦も、味方の大反対を覆して、実行しています。 一つ目は1950年9月15日、アメリカ軍の仁川上陸作戦です。マッカーサー自身も認めるように、失敗の可能性が高く、しかも失敗…

なぜ中国は朝鮮戦争に参戦したのか

「人びとのなかの冷戦世界」(益田肇著、岩波書店)によると、タイトルの答えは毛沢東の気まぐれとしか言いようがありません。 毛沢東が最初に参戦を要求されたのは、中華人民共和国の建国1周年の1950年10月1日です。その夜のうちに毛沢東は中国参戦の電報を…

なぜアメリカは朝鮮戦争に参戦したのか

「人びとのなかの冷戦世界」(益田肇著、岩波書店)によると、朝鮮戦争が1950年6月25日から始まった、との認識は当時、誰も持っていませんでした。多くの韓国人は1945年からずっと内戦は継続していて、1950年6月25日の北からの大攻勢は、その内戦の一部とし…

朝鮮戦争がなかったら

朝鮮戦争は200万人以上の死者を出した大きな戦争でしたが、戦争前と戦争後で、国境は全く変わらず、両国の政治体制も変わらず、両国の最高権力者も変わりませんでした。一方で、近隣の国は現在まで続く多大な影響を与えています。 まず最も影響を受けたのは…

GHQが民政局主導からG2主導に変わった理由

このブログの最初の記事「like a boy of twelveの国から脱却できたのか」で掲げた問に「マッカーサーのような人格破綻者がどうして日本で20世紀の最大の改革を成し遂げられたのか?」があります。 「人びとのなかの冷戦世界」(益田肇著、岩波書店)によると…

なぜ戦前の陸軍で下剋上が横行したのか

「日米開戦の正体」(孫崎亨著、祥伝社)は素晴らしい本でした。 太平洋戦争はアメリカによって起こされたことを「日米開戦の正体」で示した、と著者が「アメリカに潰された政治家たち 」(孫崎亨著、河出文庫)に書いています。だから、「孫崎がまた陰謀論を…