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コロナショックでもハンコ文化に執着する人は病院に行くべき

コロナショックによる経済停滞は、私の人生で最大規模です。都会のほぼ全ての学校が休校し、ほとんど全てのレジャー施設が休業し、多くのカフェやレストランが休業またはテイクアウトのみになるなど、私もほんの1ヶ月前まで想像していませんでした。

2019年12月に朝日新聞が「ハンコの逆襲」という特集記事を組みました。日本での会社設立にハンコが必要らしく、会社設立手続きが面倒になり、オンライン登記すらできなくなっていました。この経済の足を引っ張るだけの無用な規制に政治家たちがようやく気づいて、会社設立時に印鑑不要ルールに変えようとしたら、「(会社設立の難しさに)ハンコは関係ないだろう!」とハンコ業界が大反対しました。関係大ありですし、ハンコ業界が反対することは分かりきっていることなのですが、信じられないことに、政治家たちはハンコ業界におもねり、印鑑不要としない折衷案に落ち着きました。全体の利益を無視して、自分だけの利益を求めるハンコ業界のこの抵抗を朝日新聞は「死闘」と賞賛するような言葉で報道しており、呆れました。

コロナショックでスーパーへの外出ですら混雑時を避けているのに、ハンコを押すためだけに電車で出社するなど、誰が考えてもおかしい状況が注目されるようになり、ハンコ不要論が再び出てきました。

2020年4月28日の朝日新聞に「なぜハンコに執着?」という見出しの記事が載りました。「5千年以上前には印鑑は神聖な証明だった」など今考慮しなくていいことを書いていることも驚きですが、それ以上に驚くのは上原哲太郎や庄司昌彦(どちらも私立の4流以下の大学教授)という情報技術の専門家が官公庁の人事発令、賞状や学校の卒業証書などは「ハンコがないと格好がつかない」「雰囲気が出ない」と認めている点です。そんな言葉が出てきた時点で「こんなバカな大学の教授に聞いた自分の間違いだった」となぜ朝日新聞記者は気づかなかったのでしょうか。「なぜハンコに執着?」の答えはハンコの非効率性を知りながらも変化に抵抗するバカな大学教授や新聞記者がいるからです。自分でも意味がないと思いながらも儀式的行為を反復してしまうのは強迫性障害の典型的な症状です。さっさと病院に行ってください。

その記事にもある通り、印鑑なんて偽物が容易に作れます。ITを使えば、他に有効かつ簡単な自己証明できる方法はいくらでもあります。

今日、本当に今すぐ、日本のハンコ文化は法律で禁止してください。もちろん、官公庁の人事発令、賞状や学校の卒業証書のハンコも禁止です。無駄な税金が使われるだけの印鑑証明もやめます。ハンコの非効率性に日本人は永遠に気づかないかもしれないので、「ハンコを使うかどうかは自由」ではなく、禁止してください。

罰則なしの要請だけで、ここまで学校活動と企業活動を停止させられる国です。勉強や仕事より遥かに無用なハンコ文化を即刻絶滅させるなど、わけないはずです。