未来社会の道しるべ

新しい社会を切り開く視点の提供

イケメン税とイジメ

橋下徹が政治家を引退宣言して始めた番組が2016年4月から2017年9月まで放送されていました。その番組中、イケメン税導入を主張して、こちらの記事によると、世界中で反響を呼んだ人物がいます。経済学者の森永卓郎です。ネットで調べると、森永は2012年頃からイケメン税を主張していたようです。イケメンで決してない私としては大賛成の案です。普通の番組でこの発言を聞いていたら、私は「よくぞ言ってくれた!」と笑いながら拍手喝采していたでしょう。

しかし、2016/6/6の番組を観れば分かりますが、この主張のせいで、森永は出演者全員に完全にバカ扱いされています。あからさまなイジメです。拍手するような清々しい気持ちにはとてもなれません。橋下が出演しているせいでしょうが、この番組では一人の異端者への嘲笑や、一方的な論破などが何度もありましたが、その中でもこれはひどい例です。

橋下は政治家時代に沖縄在日米軍に「もっと風俗業を活用して欲しい」と提案して、米軍高官から「ばかげている」と返されました。その風俗案と比べたら、社会的弱者を救うイケメン税はよほど国際的には通用する案です。この番組に出演している政治家やアナウンサーや知識人、そして多くの日本人視聴者は、イジメの傍観者能力は十分に習得していても、国際感覚は全く身についていないようです。

日本は「幸せな人を尊重し、不幸な人を虐げる国」であると書きましたが、この番組のこのシーンはそれを象徴しています。100年後の日本でもイジメの教材として使えるでしょう。