未来社会の道しるべ

新しい社会を切り開く視点の提供

ルールの存在意義を日本人は考えるべきである

私「なぜいけないんですか?」

相手「そういうルールだからです」

私「でも、そのルールは〇〇のためですよね。この場合、〇〇ではないんですから、いいじゃないですか」

相手「……。ルールには従ってください」

前回の記事にも書きましたが、こんな経験は日本だと非常に多いです。海外でもお役所なら、こんな経験は少なくありませんが、日本は日常いたるところにあり、お役所ならさらに多いです。ほぼ全ての日本人がうんざりしている習慣でしょう。これでは制度からはみ出してしまう社会的弱者を救済できない傾向にもなってしまうので、一人ひとりの日本人が意識的に対処して、特に上司たちはルール外の適切な対応を許すべきです。

つい先日も、海外では一般的な出産翌日の母児退院を私が希望した時に、上のようなやりとりがありました。同じ不満を持った女性があるHPに「海外だと翌日退院『してもいい』なのに、日本だと7日間入院『しなければならない』だった」と書いてありました。全く同感です。

「日本人は自分で考える力がない」と外国人に思われる大きな理由の一つも、存在意義を考えずに、ただルールに従っていることにあります(断定します)。もっとも、日本でも本当に活力のある団体なら、ただルールに従っているのではなく、その存在意義まで考えて、臨機応変に対処しているはずです。「ここではとにかくルールに従わせようとする」とよく思うのなら、その組織に活力はないでしょう。もっとも、以前の慣れ親しんだルールに固執して、「新しいルールに従う意味が分からない」という不平なら、無視していい場合もあるとは思います。