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がん検診にペナルティをなぜ与えないのか

がん検診に上限年齢は設けるべきである」にも書いた意見ですが、もう一度書きます。

日本のがん検診は低いままです。

当然です。他国のようにペナルティがないのですから。

韓国は、ちょっとした風邪でもクリニックにかかれる世界で二つしかない国の一つです。つまり、それくらい日本の医療制度をマネしたのですが、がん検診にペナルティをつけないことまではマネしませんでした。韓国でも、がん検診を受けない人ががんにかかった場合、当然、ペナルティとして医療費は高額になります。私が知る限り、どこの国の保険制度でも、公的か民間かにかかわらず、そうなっています。

ここで私が不思議に感じるのは、次の点です。

「がん検診が低いことを嘆く日本の医療関係者は多いのに、がん検診を受けない人にペナルティを与えるべきだと主張する声がほとんどないこと」

誰もがすぐ浮かぶ簡単な案で、世界中で実施されているのに、なぜでしょうか。がん検診を受けさせないことで得する人がいるからでしょうか。10年以上の謎なので、この答えを知っている人がいれば、下のコメント欄に書いてください。

なお、念のため書いておくと、一時、韓国で甲状腺がん検診を義務化して、失敗したことは私も知っています。本人が気づかない程度の甲状腺がんは、ほとんどが死に繋がらないので、全国民にがん検診を行うと、治療しなくていい甲状腺がんばかり発見されて、過剰診断になります。韓国もそれに気づいて、甲状腺がん検診は既に止めています。この事実は、福島原発事故後に甲状腺がんを過度に恐れる日本人なら、特に知っておくべきだとも考えます。この報道があまりなされていないことも謎です。