私「パックス制度を採用すれば、未婚化と少子化を防げるかもしれない」
A「パックスの意味が分からない。どちらかの意思だけでパックスを一方的にやめられるなら交際でいいじゃない」
私「でも、子どもができたら交際のままだとマズいよ」
A「子どもができたら結婚でしょ」
私「……。僕もそう思う」
前回の記事では、「公的交際ネット」をよりパックスに近い制度として提案するつもりでした。しかし、どこまで考えても、パックスの存在意義が見いだせませんでした。「パックスは男にとって得な制度だ」とも女性に言われました。
「結婚制度が社会に必要な理由」にも書いたように、結婚制度は第一に子どものためにあります。他に自由恋愛競争の規制の目的もありますが、二次的なものでしょう。子どもが両性の間に生じなかったら、人類の全ての時代の全ての社会に結婚制度が存在することはなく、結婚制度のない社会も珍しくなかったに違いありません。
少子化対策には、「公的交際ネット制度」よりも、次のように結婚制度自体を新しく変えた方がいいかもしれません。原則は、「結婚は両性の合意のみに基づいて成立する」ですが、次のような例外が存在します。
1、未婚女性が妊娠すれば、女性が望めば、相手の未婚男性はその女性と結婚する義務が生じる(女性が望まなければ、結婚できない)
2、結婚後、5年以内に養子を含めても両者の間に5才未満の子どもがいなかった場合、その結婚は無効となる
特に2は少子化対策に直結するはずです。結婚制度は、子どもがいる両者の間だけに認められる優遇制度にします。「公的交際ネット制度」や「未婚税と少子税と子ども補助金」や「養子移民政策」と合わせていけば、有効な少子化対策になると考えます。