未来社会の道しるべ

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女性がどんなにセクシーな服を着ていてもジロジロ見るとセクハラなのか

そんなわけありません。常識で考えてもそうですが、日本はもちろん、世界中の判例でもそうです。現実に世界中の判例を調べていませんが、断定します。そうでないなら、その国の判例は修正されるべきだからです。

こちらのブログで何度も書いているように、人を外見で判断することを道徳的に好ましくないと私は考えています。そんな私でも、外見で人を判断するのが道徳に全く反すると考えているわけではありません。へそ出しの服装で職場にいる女性を見たら、その女性の内面を疑います。イスラム女性の格好を考えれば分かる通り、どんな時代のどんな国でも、女性が露出の多い服を着るのは社会道徳的に好ましくないと判断されています。

確かに、胸元の開いた女性の服装を注意して、セクハラで訴えられた例はあります。しかし、それは「その服装は私の好みだけど、職場に着てくるのはどうかな?」と注意していたりするからです。普通に考えて「その服装は私の好みだけど」は余計でしょう。「弁護士が教えるセクハラ対策ルールブック」(山田秀雄・菅谷貴子著、日本経済新聞出版社)にあるように、単純に「職場にその服装は不適切でしょう」と注意すればよかったのです。

なお、「女性がセクシーな服を着ていたらジロジロ見てもセクハラにならない」と言っても限度があり、常識で考えられないほどジロジロ見たら、セクハラになるかもしれません。「いくら女性の服がセクシーだからといっても、そこまでジロジロ見たなら、見る方が悪い」と一般的に考えられたら、裁判でもそう判断されるでしょう。