未来社会の道しるべ

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日本でマスクをはずせるのはいつの日か

新型コロナウイルスで亡くなった日本の小児はゼロである」にも書いたように、私はコロナ自粛当初からマスク着用には反対でした。日本では以前からマスク文化があったせいか、マスクのウイルス感染予防効果を疑ってすらいない人が大多数でしょう。だから、マスクの感染予防効果を疑っている私は日本で生きづらいです。

既に欧米ではマスク着用義務が終わり、誰もマスクをしなくなりました。

よくも悪くも日本以上に欧米を見習う韓国はオミクロン感染拡大中でも、自粛解除を広げていきました。しかし、その韓国でもマスク着用はいまだ継続しています。日本は欧米や韓国のような見解も勇気もなく、いまだ自粛が続き、当然、マスク着用も継続中です。

2009年に豚インフルエンザがカナダで流行した時に、豚インフルエンザが全く流行していない日本でマスク着用者が増えるニュースがカナダでも放送されて、「日本人はマスクにウイルス感染予防効果がないことを知らないのか」とカナダ人からバカにされた経験があります。実は、このブログにもその時の経験を書いていたのですが、新型コロナショックで、そのカナダでもマスクが義務化されたので、一度、その記述は消しました。「マスクにウイルス感染予防効果がない」が確固たる医学的事実という誤解が広まることを恐れたからです。

とはいえ、マスクのウイルス感染予防効果があるかどうかは、いまだ確定していません。感染予防効果を支持する研究結果もあるのですが、エビデンスレベルの高い研究ではまだ一度も示されていません。簡潔にまとまっている資料を下に示します。

WHO、ECDCの国際的な感染症機関がマスクのウイルス感染予防効果を疑問視しています。アメリカのCDCだけはマスクのウイルス感染予防効果を支持していますが、政治的な臭いを感じます。いずれにせよ、そのアメリカでもマスク着用義務は既に全州で解除されました。

「コロナ自粛を支持する日本人の方が多い」

「日本人はマスクに抵抗がない」

「百歩譲ってマスクに感染予防効果はないとしても、感染拡大させることは絶対ないから、しないよりはした方がいいに決まっている」

こんな発想しかできない人は気づかないでしょうが、相手の口元が見えないことは、間違いなく、いろいろな方面で害があります。「新型コロナウイルスで亡くなった日本の小児はゼロである」に書いたように幼児教育への害もありますし、少子化が(最大の)社会問題である日本なら、異性の魅力が減少する弊害も少なくないはずです。

欧米諸国は新型コロナ感染率や死亡率が減ったといっても、大抵の国は現在でも日本より多いです。そんな欧米でもマスク解除になったのですから、欧米より桁違いに感染率も死亡率も低かった日本は最初からマスクなしでもよかったはずです。まして、欧米もマスク解除した今なら、アジア諸国だけマスク着用を続ける理由はないはずです。

今回の世界中のコロナ騒動は、欧米諸国が外出禁止令や都市封鎖令まで出した影響が大きかったと私は考えています。アジア諸国は欧米より1桁も2桁も感染者数や死者数が少なかったのですから、理論上、欧米の10分の1、100分の1の感染対策でよかったはずです。

日本は欧米諸国のマネをして必要以上の感染対策をしてしまいました。だとしたら、欧米諸国が自粛解除したのですから、また欧米諸国のマネをして、日本も自粛解除してくれないでしょうか。不必要な時にマネて、必要な時にマネしないのはやめてほしいです。