未来社会の道しるべ

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いじめ事件、非行事件の被害者を今からでも救うべきである

大河内くん自殺事件の6年後に、またも愛知県で尋常でない恐喝事件が起きます。大河内くん自殺事件では100万円の恐喝でしたが、なんと5000万円の恐喝事件です。100万円が安く感じてしまうくらい被害額が甚大なのに、大河内くん自殺事件と比べると、5000万円恐喝事件はあまり有名ではありません。私も知ったのは事件後10年がたってからです。

この事件を題材にした「ぼくは奴隷じゃない」(中日新聞社会部編、風媒社)はぜひ読んでもらいたい本です。特に、この本に出てくる加害者の親たちの道徳観のなさ加減に心の底から憤りを感じてほしいです。そして、その親たちや加害者に同情するような文章を書く中日新聞記者たちの道徳観のなさ加減にも憤りを感じてほしいです。いえ、「感じてほしい」ではなく、人間であるなら「感じる」し、「感じなければならない」はずです。こんな親たちや、こんな記者たち、こんな凶悪な少年たちを見逃していた警察や大人たちがいるから、こんな悲惨な事件が起こったのです。このいじめ事件に加担した者たちは言うまでもなく、親たちや先生たちや警察も含めて、全員終身刑にすべきだと私は思ってしまいます。また、1千万円以上も恐喝していた暴走族のリーダーを「あれはワルでも筋の通ったワル」などと称賛し、その息子の恐喝に全く気づかなかっただけでなく、息子の悪友たちを「うちに来た時はみんないい子」と本気で言っていたバカ母を悲劇のヒロインのように書いた当時の中日新聞社会部記者たちは暴力賛成派としか考えられないので、全員最後の一人が死ぬまで、殺し合いさせてください。

あまり知られていない、いじめ事件はこれ以外にもあります。それが一番よく分かるのは「少年リンチ殺人」(日垣隆著、新潮文庫)ではないでしょうか。これはいまだにwikipediaにも載らない、とるに足らない事件かもしれませんが、その凶悪さは上記の書を読めば分かります。その残忍さを自覚していないどころか、認めようともしないバカ親たちは、息子たちの殺人事件の共犯者と考えるべきです。もしこのバカ親たちを罪に問えないのなら、更生施設に送るなどの社会的処分は最低限必要です。

「少年リンチ殺人」にある通り、1997年の1年間だけでも9637人が少年リンチ事件(障害致死、傷害事件)として検挙されています。検挙された数なので、集団暴行事件が発生しても110番されなかったら、この数に入りません。実数はこの100倍以上あったと確信します。少年リンチ事件、非行事件、いじめ事件で被害者になり、既に死んだ者や、肉体的および精神的に一生消えない傷を抱える者は、現在一体何万人いて、そのうちの何万分の一が適切な補償を受け取っているのでしょうか。原爆被害者や水俣病被害者を熱心に援助する運動は否定しませんが、場合によっては、それら以上の悲劇に見舞われた非行事件の被害者たちにも社会補償を受ける権利は間違いなくあります。被害者たちが生きているうちに、まだ人生を楽しめるうちに、できるだけ早く一人残らず調査し、加害者やその協力者を罰し、あるいは、最低でも加害者やその協力者に金銭面で償わさせて、被害者が救われるような社会制度を築くべきだと、私は本気で提案します。