風俗嬢はキャバクラ嬢よりマシである
精神科医である私の患者さんには風俗嬢とキャバクラ嬢(ホステス)もいます。現役もいれば、以前そうだった女性もいます。もちろん、秘密にしている女性も多いでしょうから、患者さんの夜職経験を全て把握しているわけではありません。
ここ3ヶ月ほどで、あることに気づきました。元風俗嬢で客と結婚した女性患者さんは全員、離婚していなかったのですが、元ホステスの患者さんは全員、離婚経験がありました。ひどい元ホステスになると、6回も離婚していました。4回離婚した元ホステスの女性患者さんは、うち1回は結婚後に相手がゲイだと分かり、「20年以上前の当時でもゲイを差別するな、と相手側の家族からさんざん言われた。今だったら、離婚はもっと大変だったと思う」と語っていました。そんな波瀾万丈な話を聞いていると、「嫌われ松子の一生」を思い出してしまいます。
母数10程度なのでエビデンスになりませんが、あえてタイトルのように断定しました。なぜ風俗嬢はキャバクラ嬢よりまともな人生を送れているのでしょうか。
それは「さよならコンカフェ」に書いたように、キャバクラ嬢は男からの搾取の度合いがひどいからです。風俗嬢は対価に見合った肉体労働をしていると言えるかもしれませんが、キャバクラ嬢は対価に見合った労働は100%していません。反省しない性格も、風俗嬢よりキャバクラ嬢がひどかったように思います。
こんな世界に足を踏み入れたら、キャバクラ時代の自分の価値観を全否定しない限り、普通の世界で生きるのは極めて難しいでしょう。たとえ夫が受け入れても、夫以外の人が受け入れません。