未来社会の道しるべ

新しい社会を切り開く視点の提供

自分の立場で考える、相手の立場で考える、社会全体の立場で考える

卒業以来、9年ぶりに名大医学部卒のある方に連絡して勤務先を聞くと、次のような失礼な返信が届きました。

 

相手「ご無沙汰しております。すみません、ちょっと個人情報をラインで送るのは抵抗があります。昨今なりすまし等もありますので悪しからず」

 

私「〇〇くんも医者ですね(笑) 僕のようにマナー研修を受けた人なら常識なのですが、『悪しからず』で終わるのはかなり失礼です。今後、注意した方がいいと思いますよ。

(『悪しからず』で終わるのはマナー違反であるとの解説HPを載せる)

もっとも、ここで大切なのは、言葉の問題なのに、言葉の正しい使い方ではないんですよね。僕も医学生の頃、よく間違った謙譲語の使い方をしていました。

重要なのは相手に敬意を払うことです。無意識かもしれませんが、〇〇くんは上のLINEを書く時、私への敬意を払っていなかったはずです。私への怒りでもあったのでしょうか。私は怒りには怒りで答えます。もしそうでないなら、誤解はといてもらえると、ありがたいです」

 

相手「不快な思いをさせてしまい、申し訳ございませんでした!」

 

私「9年ぶりに連絡すると、相手から『あなたはなりすましかもしれない』と言われたら、普通、どういう気持ちになるか、考えられませんでしたか?」

 

私「精神科医としての助言です。

『自分の立場で考える』『相手の立場で考える』『社会全体の立場で考える』

この3つは常に意識した方がいいと思います」

 

私「それと、僕らは医師です。

ほぼ税金である保険料で年収1千万円ももらっています。

日本人の平均年収の2倍以上です。責任は当然重くなります。

政治家ほどではありませんが、プライバシーは一般人の2倍は侵害されても仕方ありません。

ネットで調べていけば、所属病院などは分かったりします。たとえば、(共通の知り合いである名大医学部卒の)AさんやBさんの所属先は簡単にネット検索で特定できました。

所属病院をなぜ隠すんですか?

それほど大切なプライバシーですか?

そんなことを隠していたら、なにかやましいことがある、と思われても仕方ありません。

医師であるなら、『社会全体での立場』も身に着けておくべきだと思います」