「遺族がかわいそうだ」
私はこの考えをする者を憎みます。マスメディアで聞いただけで虫唾が走ります。二度と聞きたくありませんが、家族制度が異常に重視されるこの国では、人生であと何度聞かなければいけないのでしょうか。
私は亡くなってほしい家族ならいますが、亡くなって残念に思う家族などいません。当然、家族が亡くなって悲しむ遺族を見ても、かわいそうと全く思いません。その正反対で、誰かの死を悲しむほど恵まれた人生を送ってきた事実が、うらやましくて仕方ありません。
「遺族がかわいそうだ」と言う奴全員に、こう聞きたいです。
「死んでも全く悲しまない家族を持っている人の方がよほどかわいそうではないのですか? あたなは『死んで悲しむ家族を持つ人生』と『死んでも悲しまない家族を持つ人生』のどちらを送りたいですか?」